
バイナリーオプションの仕組みを理解したらFXの優位性が分かる
SNSの副業広告でバイナリーオプション関連を一度は見たことがある人は多いはずです。そして広告を見た人の大半は実際のところどうなの?と一度は気になっているはず。それくらいバイナリーオプションの広告は魅力あるように作られてます。ですが、 バイナリーオプションの仕組みを理解したらFXの優位性が分かる んです。つまり、バイナリーオプションは投資というよりギャンブルとあまり変わりません。その理由について解説していきます。
バイナリーオプションとは?
バイナリーオプションは二者択一という意味で、カンタンに仕組みを説明すると、現在の価格から、一定期間の間に高くなるか安くなるかを予測する取引になります。
ドル円の通貨ペアを例に挙げると、現在の価格が1ドル100円だとします。
5分後にドルの値段が1ドル100円より高くなると予想した場合は、High(高い)を選び、1ドル100円より安くなると予想した場合はLow(低い)を選びます。
HighかLowかの2択を予測して選択するだけでの方法が、バイナリーオプションです。
このように、バイナリーオプションはとても簡単な仕組みであることから、投資経験のない初心者が簡単に取引ができるため参加する人が多く、初心者ゆえリテラシーがないことを良いことに嵌め込む人が多いのが事実です。
初心者が簡単に参加してしまう訳
バイナリーオプションは他の投資(株、FX、先物取引)などと比べると、非常に少ない資金量から取引ができるという特徴があります。安い所だと5,000円からはじめれます。
次に取引のルールがシンプルという特徴があります。
バイナリーオプションは良くも悪くも1分や5分で取引が強制的に終了するため、FXにおける損切りや利確といった決済注文がありません。つまり、安易に参加する人は勝つための勉強量が少なくて済むという思考をうまく利用しているのです。
バイナリーオプションに優位性がない理由 3選
バイナリーオプションがFXに比べて優位性がない理由を以下にまとめました。
- 取引時間が強制的に終了
- サービス提供会社が価格決定権を握っている
- 負けた時はエントリー金額の全額を持っていかれるが、勝った時は手数料が引かれる(ペイアウト率)
まずは実際の値動きを感じよう
この動画は2019年11月のUSDJPY(ドル円)の値動きです。
ロウソク足1本が1分で最小単位のチャートになります。
例えば、買いの厚いサポート領域で底堅さを感じさせてます。
ここでロング(買い)を入れておけば5分以内(取引終了時間まで)に上がり勝てるというのが、バイナリーオプションのエントリー基準です。
しかし、よく考えてみましょう。底堅さを見せて上がる可能性はあっても、それが5分以内(取引終了時間まで)に上がる根拠はありません。
銘柄によっては、一旦下がってロスカットを巻き込んでからの上昇もありますし、レンジ継続で右往左往する場合だってあります。
上がると分かってるなら時間的制約のない状態で取引した方が、グッと勝率は高いです。
サービス提供会社が価格決定権を握っている
サービス提供会社は、少なくても投資家よりも大金を保有しています。
つまり、取引終了時間間際に価格を一気に動かしたりもできますし
お金を動かさなくても画面上の価格を操作することも可能です。
勝てる気がしません。
勝っても2倍にならないペイアウト率
ペイアウト率が良い会社でも1.95倍とかです。もちろん取引する制限時間などによっても変わりますので、時間によっては1.8倍とかに下がったりもします。
リスクリワードを考えた時、1:1の比率ではありませんので長くやり続けると不利であることが一目瞭然です。
バイナリーオプションはギャンブルと大差ない

バイナリーオプションは投資ですよと言っている人の理由として、バイナリーオプションは、株式やFXなどの投資のテクニカル分析やファンダメンタルズ分析などと呼ばれる相場分析が適用でき、投資期待値が高くパチンコや宝くじと違いコントロール可能だからと言っています。
ここで、前項のおさらいです。
時間的制約がある以上、テクニカルやファンダメンタルズは100%活かすことはできません。そこに期待値があるということはナンセンス。
今の価格から上(下)へ行くという優位性があると自分が判断しても、いついくかは分からないのが相場、3分後かもしれないし1時間後かもしれない、なんなら一旦逆行してロスカット巻き込んでから明日一気に走ることだってありえます。
しかもその動く値動きの幅は、ペイアウト率以上の利益がでる値動きだってありえるのです。
だったら、バイナリーオプションなんかやらずに普通にFXでやったほうが時間的制約も無いし得れる利益の期待値高いですよねというのが結論なんです。
投資で重要なのは勝つことでなく、いかに負けないことを選択できるかです。
時間的制約やサービス提供会社が価格をコントロールできる自分が不利な状況での勝負にどれだけ負けないようにできるか?
それを考えた場合、私はやらないという選択以外思いつきませんでした。
最後に
投資に絶対プラスになる手法やツールなんか存在しません。
存在するなら、なぜ新しい手法やツールのがどんどんできるのか疑問になりませんか?
聖杯探しみたいなことをしても勝てないのです。
見えない右側を予測し利益を狙う以上、多くの仮説をたてその中で一番優位性ある仮説を見出すほかないのです。
それは常にフラットな視点で謙虚に相場と向き合うしか他なりません。
目先の利益に目を奪われると、かえって損失を生み出しかねませんので注意しましょう。
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